今回は、ファイルやディレクトリの一覧を表示するls(LiSt)コマンドについて整理します。
ファイルを操作する上で、一番最初に必要になるコマンドは、その一覧を取得するコマンドです。
ls(LiSt) が、そのコマンドにあたります。
ls コマンドでは、ファイル名やディレクトリ名を指定して情報を取得することができます。
ディレクトリ名を指定した場合、そのディレクトリの中にあるファイルやディレクトリ名の一覧を取得することができます。
ディレクトリやファイルをls コマンドで参照する場合、*と?をワイルドカードとして使うこともできます。
下記が書式は下記の通りです。
ls オプション ファイル
主要なオプションは下記の通りです。
-a
. で始まる隠しファイル等もすべて(All) 出力します。
-R
ディレクトリ内の階層を表示。
-l
ディレクトリ・ファイルのパーミッション、所有者、グループ、サイズ、更新日などの詳細を表示。
特定のパターンのファイルをのみをリスト表示できるワイルドカードキャラクタは下記の通りです。
* |
任意の文字列 |
? |
任意の一文字 |
[ ] |
[]内の一文字 |
ー |
範囲の指定 |
^ |
否定 |
ワイルドカードの利用例
ワイルドカードの例 | 意味 |
x* |
名前ががxで始まるファイル |
*d |
名前がdで終わるファイル |
*tool* |
名前の途中にtoolを含むファイル |
[yz]* |
名前がyまたはzで始まるファイル |
[^abc]* |
名前の先頭の文字がa、b、cの三文字以外のファイル |
[k-n]* |
名前がkからnの文字で始まるファイル |
??? |
3文字のファイル |
【参考サイト】
『ls - ファイルとディレクトリのリストを表示 - Linuxコマンド』
『Linux 標準教科書(Ver.2.0.0)』
『ファイルリストの取得 lsコマンド』