今回は以前下記の記事でもコマンドを紹介したnslookupコマンドについて、最近、使用したのでその使用方法をより具体的に書き留めておきたいと思います。
『nslookup~プログラム超初心者のためのLinuxコマンド~』
具体的な使用場面としては、DNSの設定変更やネームサーバの変更などを行った後に、これらのコマンドで確認を行います。
なお、下記のIPやドメイン名は架空のものとなります。
$ nslookup ← 対話モードでの確認
> set type=ns ← 検索オプションの設定になります。
「set type=検索タイプ」と記述します。
これからネームサーバー(NS)を検索するとnslookupコマンドに知らせています。
> example.com ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 192.xxx.xxx.xxx ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Address: 192.xxx.xxx.xxx#53 ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Non-authoritative answer:
example.com nameserver = ns1.example.com. ← ネームサーバーを回答。
example.com nameserver = ns2.example.com. ← ネームサーバーを回答。
Authoritative answers can be found from:
ns1.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
ns2.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
> set type=a ← Aレコードを問い合わせます。
> example.com ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 192.xxx.xxx.xxx ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Address: 192.xxx.xxx.xxx#53 ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Non-authoritative answer:
Name: example.com
Address: 182.xxx.xxx.xxx ← example.comのIPを回答。
> set type=cname ← CNAMEレコードを問い合わせます。
> www.example.com ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 192.xxx.xxx.xxx ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Address: 192.xxx.xxx.xxx#53 ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Non-authoritative answer:
www.example.com canonical name = xyz.example.com. ← CNAMEの回答。
Authoritative answers can be found from:
example.com nameserver = ns1.example.com.
example.com nameserver = ns2.example.com.
ns1.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
ns2.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
> set type=a ← 上記で判明したwww.example.comの別名xyz.example.comを調べます。
> xyz.example.com. ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 192.xxx.xxx.xxx ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Address: 192.xxx.xxx.xxx#53 ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Non-authoritative answer:
Name: xyz.example.com
Address: 135.xxx.xxx.xxx ← xyz.example.comのIPを回答。
> set type=mx ← MXレコードを問い合わせます。
> example.com ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 192.xxx.xxx.xxx ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Address: 192.xxx.xxx.xxx#53 ← 社内で使用しているルーターのIPです。
Non-authoritative answer:
example.com mail exchanger = 10 www.hoge.ne.jp.
Authoritative answers can be found from:
example.com nameserver = ns1.example.com.
example.com nameserver = ns2.example.com.
ns1.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
ns2.example.com internet address = 53.xxx.xxx.xxx
> server 8.8.8.8 ← DNSサーバーをGoogle Public DNSへ変更します。
対話モードで引数なしで問い合わせた場合、/etc/resolv.conf に記載されているDNSに問い合わが行われます。
問合せを行うDNSサーバーを指定して問合せを行う方法です。
/etc/resolv.conf に記載されているネームサーバーにDNSの設定変更が浸透していないと想定される場合に行ってみます。
Default server: 8.8.8.8
Address: 8.8.8.8#53
> set type=ns ← ネームサーバーを問い合わせます。
> example.com ← 検索したいドメインを書きます。
Server: 8.8.8.8
Address: 8.8.8.8#53
Non-authoritative answer:
example.com nameserver = ns1.example.com. ← ネームサーバーを回答。
example.com nameserver = ns2.example.com. ← ネームサーバーを回答。
Authoritative answers can be found from:
> exit ← 対話モードを終了します。
以上です!
【参考サイト】
『nslookup - 対話的にDNSサーバーへ問い合わせ - Linuxコマンド』
『nslookupコマンド -- No.3 DNSサーバーへアクセスしてドメイン情報を検索』
『Google Public DNSとは』
『DNSサーバのレコードを更新した後に正しくアクセスできない場合の確認手順 』
『nslookup ~DNSサーバに名前解決の問い合わせを行う』
『【 nslookup 】 ドメイン情報を対話的にDNSサーバーから取得する』